カルシウムを摂るだけではダメ!骨粗鬆症になりやすい人の特徴と予防策を解説します。
女性に多い骨粗しょう症とはどんな病気?
骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症とは、骨密度が低下して骨の強度が弱くなることで骨折しやすくなる病気です。骨折や背筋の曲がり、背骨の潰れなども起こりますし、買い物など歩いているだけで背中や腰に激痛が走ったり、すぐに息切れしたりします。
最悪の場合、自力での生活が困難になり寝たきりや介護が必要となるケースもあります。
歩行や日常生活に支障をきたしている状態のことをロコモティブシンドローム(ロコモ)といい、日本人が寝たきりや要支援・要介護になる原因の第1位になっています。
以下、ロコモについての記事ですので、興味があればぜひご覧ください。
骨粗鬆症になる原因・なりやすい人
以下、当てはまる人は骨粗鬆症になりやすいです。
骨粗鬆症になりやすい人(原因)
✅ 高齢者(加齢)
✅ "閉経後"の女性
✅ "過度なダイエット"をしている人(数回以上)
✅ "過度の飲酒"をする人
✅ "運動不足"の人
✅ "タバコ"を吸ってる人
✅ "糖尿病"や"慢性腎臓病"などの生活習慣病がある人
✅ 骨粗しょう症の"家族歴"がある人
骨粗鬆症を防ぐにはどうすればよいのか?
日頃の生活の中で骨粗鬆症にならないためには、日頃から骨の健康を維持しつつ、骨を脆くするような習慣を極力減らすことが大切です。
(1)骨をもろくする習慣
以下のチェック項目で、日頃自分が骨を脆くする習慣を行っていないか確認してみてください。(先述、骨粗鬆症になりやすい人の特徴と被るところがあります)
✅ タバコを吸う・・・カルシウムの吸収を妨げてエストロゲンの分泌を低下させることにより骨量&骨密度が減少します。
✅ 過度の飲酒・・・骨芽細胞の働きを妨げて摂取したカルシウムも体外に排出して、骨が作られにくくなります。✅ 過度なダイエット・・・10代の若い時の無理なダイエットが20代での骨量の低さをもたらし、閉経後の早い時期から骨粗鬆症のリスクを高めます。
✅ 慢性的な睡眠不足・・・骨密度を保つ働きがあるエストロゲンというホルモンの分泌を鈍らせます。
(2)骨を強くするにはどうすればいいのか?
基本的には、骨の健康を維持するために、日頃から栄養バランスの整った食事と適度な運動を心がけるだけでOKです。食事やサプリメントから元になる栄養素を摂取して、それから運動することで栄養素が効率よく体内に吸収されるようになります。
食事
以下の成分を積極的に摂取するようにすることで強い骨を作るためのエネルギーを補給できます。
<よくある勘違い⚠️>
栄養学的には骨の主成分であるカルシウム摂取に重点が置かれていますが、カルシウムだけを摂っていればいいというわけではないです。カルシウムは単体で摂ってもほとんどが体外に排出されてしまうので、体内組織に効率よくカルシウムが吸収されるようにする必要があります。例えば、牛乳をガブ飲みしただけではカルシウムが体内に吸収されるようにはなりません。
睡眠
良質な睡眠を確保することで自律神経とホルモンのバランスを整えてエストロゲンというホルモンの分泌を正常な状態で維持することができます。エストロゲンは骨の構成成分ではありませんが、正常な骨づくりを維持・促進する働きがあります。
運動
食事と併せて運動するとより強い骨を作れます。適度に全身運動などをすることは体全体の骨を丈夫にすることにつながります。
特におススメなのが「ウォーキング」です。
適度な振動や圧をかけてあげると骨が強くなります。
足を使うことで下からの全身への刺激となり、骨が丈夫になります。
まとめ
骨はカルシウム多く取ったり、骨折したら修復するときに強くなるとか言われてますけど、それは若いときだけです。
年齢を重ねてくると、老化とともに骨もボロボロになりやすくなります。
人間も生き物なので、自然の摂理には逆らえないですが、老化の侵攻を遅くすることならできます。
以上のように、健康でイキイキした生活を送るために、骨への悪影響になる行動は控え、エストロゲンを増やすような食事をしたり運動したりすることを心がけると良いでしょう。
骨づくりは体づくりです。
ぜひ意識してみてくださいね。